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  • 自分の店で運命の出会い!?店主大興奮のお宝と遭遇!│東郡元町〈太郎屋〉

古いものには福がある。街に隠れたお宝を発掘します!

中古品、古道具、セカンドハンド、ブロカント。人から人の手へ渡り歩きながらも長い時を生きる“魅力的なユーズド品”を求めて、くらしマップ編集部が東奔西走!あっと驚くお値打ち商品から、一期一会のアンティークまで、専門店に眠るお宝を発掘します!!

 

鹿児島で使われていた古い道具に新たな生命を吹き込む

今回お宝をハントしにやってきたのは〈レトロな家具や雑貨 太郎屋〉。古道具好きの間では知らない人はいない有名店です!さて、この場所のはずだけど看板が見当たらないな……?

恐る恐る中を覗いてみると……うおっ!なんつー絵になる空間!!家具から時計、照明……年代を感じる道具たちが所狭しと並べられ、“時間”という濃密な空気を吐き出しているようだね。

お店の人は……ん?「店主 奥にいます。」?

バックヤードには割れたガラスや作業中の工具もあって危険!勝手に入っちゃダメ!

お店の奥には立ち入り禁止のバックヤード。……あっ、いました!ひぃ、作業姿も絵になるーー!なんじゃこの空間、たまんねぇな〜〜!

いらっしゃいませ。このお店は、1950年頃に作られた町工場を引き継いで利用しているんですよ。

店主の辻 康太郎さん、通称・太郎さん!お店もバックヤードも雰囲気抜群すぎてびっくりしちゃいましたよ!古い工場に古い家具や道具。世界観が出来上がってますね!

どこを撮っても映画の世界のように絵になる!

ありがとうございます。重すぎて工場から持ち出せなかったプレス切断機(写真上・奥)や工場扇なんかも残っていて、これがまたいい雰囲気を出してくれてるんですよね。僕が扱うのは戦前〜70年代初頭のいわゆる昭和レトロと呼ばれるもの。鹿児島の古い店や民家に眠っていた品が中心です。買い取った古道具はこのバックヤードで修理やメンテナンスを行ってから販売しています。

へ〜、鹿児島で実際に使われていた古道具なんですね。鹿児島の今と昔がこのお店でつながっているなんて、ロマンがあるなあ。メンテナンスはすべて太郎さんがされてるんですか?

大きな機械が必要なものは大工さんの手を借りることもありますが、主に僕がやっていますよ。歪みやガタツキを修理したり磨きをかけたりして、できるだけ元の状態に近づけ、また安心して使用できるようにしています。ガラスが割れていたら、年代に合うガラスを探してきたり……。

年代に合うガラス?新しいガラスじゃなくて?

大正〜昭和初期のガラスってまだ技術が乏しくて、波打っていたり気泡が入ったりしているんです。それが味で、古い家具に現代の新しいガラスをはめてもイマイチ。部品取り用に古いガラスも買い集めているので、他の古いガラスを、その家具に合う形にカットしてはめてあげる。そうすると時代がバチッと合って、品の統一感が増すんですよね。

なるほど。古道具って、古いものを古びたまま使うんじゃなくて、人が手をかけて新しい命を吹き込んでいるものなんですね〜!

 

古い切手やレコードが教えてくれた古いモノの魅力

太郎さんが古道具に興味を持ったきっかけは?

気付いたら好きだったんですよね。小学生の頃には、実家に放置されていた古いハガキの切手や印刷物が好きで集めてました。古い広告のフォントを「なんてカッコいいんだ!」とマネして書いたり

し、小学生にして積んでるエンジンが違う……!

モノとしてハマり始めたのはレコードです。親父のレコードを漁ってみたら、僕が好きな60年代のレコードがいっぱいあって。最初はジャケットを愛でていました。CDとは全然違う質感とサイズ感、あと匂いがいい!

匂い!?

古い紙の匂い。すごい落ち着くんですよ〜!聴いてみたら音の違いもまた良くて。ピッチは悪いしイコライザーは効かないし、いつ潰れてもおかしくないレコードだったんですけど、それでもCDよりずっと好きだった。その時に「古いっていい」と確信しました。

まさに、古道具屋になるために生まれてきたような男……!古道具に憧れはあるんだけど、というビギナーにおすすめのアイテムってなんですか?

例えば小ぶりなスツールや小引き出し。生活に無理なく溶け込んでいくモノをおすすめしています。サイズ的にもお値段的にも、これなら部屋に置ける!というアイテム。……なんですけどね〜、最近蚤の市やイベントが続いたおかげでくらしマップさんにオススメしたかった商品が全部売れちゃって……。

えええぇぇぇぇ!

今、買い取りに走り回っているところです。なので、まだメンテナンスもできていないんですけど……(ガサゴソ)

くさび棚 7,000円(税込)※メンテナンス後価格

これこれ、これはいいですよ!鹿児島の空襲も生き残ったという大正時代からあるお宅に買い取りで伺って。60代の娘さんが小さい時にはもう家にあった、という棚。

割とよくある棚のように見えますが……とても60年くらい前のものには……。

状態はいいですが、僕の見た感じだともっと古いです。しかも、これはただの棚じゃないんですよ。釘を1本も使わない“くさび棚”なんです。戦後間もなく姿を消してしまったんですが。

特徴はこの“くさび”。くさびをコンコンと叩いていくと、棚板が締められて一切ぐらつかなくなるんですよ。このくさびはオリジナルではないので、もっと硬い木で元のくさびの形に近いものを作り、色合わせもしてから販売します。

そういうメンテナンスってどれぐらいの手間がかかるんですか?

最後の磨き上げまで入れて約2日。今の状態ではピンと来ないと思いますが、バッチリ仕上げたらすごく良くなるんですよ〜!かわいく収納できる人気の家具で、初めての方にもおすすめです。お値段は7,000円(税込)くらいかな。

戦争を生きのびたかもしれないくさび棚を太郎さんがバッチリメンテして7,000円……それって、めっちゃ安いんじゃ……?

一枚板の長机 8,000円〜(税込)※メンテナンス後価格

うちでは、それくらいの値段ですね。こっちの一枚板の長机もすぐ売れちゃう人気アイテム。奥行きが狭いので、窓際でちょっとした植物を置いたりするのにも程よくて。これは、塾で子どもたちが使っていたものなので落書きもいっぱいあります(笑)。落書きや天板の傷も味としてそのままでよければ5,000円(税込)、出来る限りメンテしてのお渡しでしたら8,000〜10,000円(税込)です。

なるほど。どういう状態のものを必要としているのか、相談できるのも古道具屋さんならではなんですね。逆に、なかなか売れない商品なんてものもあったりします?

もちろんありますよ〜。古道具って、本当に好きな方に気に入って買っていただけるまでじっくり出会いを待つ商品。生活必需品ではないから人によって価値が様々で、100円でも買わないという人もいれば1万円出す人もいるんです。

 

古道具の出会いにも、一人ひとりの物語があった〜♪

鏡 12,000円(税込)

この鏡は戦前のもので、「アサヒビール」の文字が右から。下には「リボンシトロン」のロゴも入ってて、このロゴがまたかわいいじゃないですか!これは面白いと思うんですよ〜。

太郎さんの古いフォント好きぶりがここでも(笑)。

再びバックヤードへお邪魔しま〜す。これ、子どもの頃見たことある〜!

こちらは昔の酒屋さんの看板。地金屋さんに鉄を売りに行った時に、スクラップ寸前のところをたまたま発見したものなんです。白波の看板、貴重なんですよ!

すごい!捨てる人にはゴミでも、太郎さんにとってはお宝!この看板たち、偶然太郎さんに助けてもらえて、よかったなあ!!

ニーズが偏るので売れないんですけど(笑)。でもこれはこの先どんどん数が減るものなので、安売りするつもりはないんです。今は出会いを待って、バックヤードで眠ってもらっています

あえて眠らせている商品もあるんですね〜。ちなみに、偶然の出会いって、よくあるんですか?買い取ったタンスの引き出しを開けたら札束が!!とか(笑)

ははは(笑)。金歯が入ってたことはありましたよ。「金だから換金できるかも!」と喜んで持って行ったんですが、金歯はダメでした(笑)。古い商店から買い取ったガラスケースの引き出しに、当時のオモチャがぎっしり残っていたこともあって、あれはテンションあがりましたね!ほとんど売ってしまいましたが、一部残っていて……。

えっ、見たい見たい!!

袋に入ったまま引き出しに眠っていたメンコ。新品って相当貴重じゃない!?

マジンガーZのメンコが未使用新品!!これがお宝なのは僕にもわかるぞ!!鹿児島にもまだまだいろんなお宝が眠ってるんだなあ。

そうだ!鹿児島の古道具屋らしい逸品を思い出しました!たしかこの辺に……(ガサゴソ)

ありました〜。これです。なんかよくわかんない人たちの鹿児島公演のポスターなんですけど、すごくカッコいい印刷物じゃないですか?

太郎さんの紙好き、フォント好き揺るぎがないな(笑)。ふむふむ、確かに時代を感じるデザインですけど、よくわかんない人たちのポスターってのはネタとしてはちょっと……。

そうですか(笑)……あれ!?頭脳警察……!?頭脳警察って書いてますよ!?!?

……誰?

すごいマニアックなバンドですけど、有名なんですよ!?あっ!リリィも!カルメン・マキにクリエイション……!これ70年代ロックシーンの面白い人たちがいっぱい出てる!すごいですよ!!キャッチコピーは「本年度西日本最大のスケールであなたを悩殺する大フェスティバル」……そりゃ悩殺されますね〜!!

「ほんとにびっくりした!このポスターは売らない!」と大興奮の太郎さん

鹿児島にこんなすごいメンバーが集まったイベントがあったんだなあ。……「出演希望の方はTELしてください」って書いてある(笑)。出れちゃうの?このメンバーと!?

ユルい(笑)。すごい時代ですね。

実はこのポスターをじっくり見たの初めてなんです、デザインが好きで買ったまま放置していまして……いや〜これはすごい!こういうことなんですよ!値段をつけられない価値って!

太郎さんの興奮ぶりを見ていると、今この時が太郎さんが自分だけのお宝と偶然出会った瞬間であることはわかりました!まさかの自分の店で運命の出会い(笑)。古道具の一つひとつに物語があるように、古道具との出会いにも一人ひとりの物語があるんだな〜!

※商品はすべて取材時の在庫・価格をご紹介しています。店頭にない場合もありますのでご了承ください。

レトロな家具や雑貨 太郎屋

住所
鹿児島市東郡元町14-22
Tel
090-2504-3887
営業時間
12:00~18:00
定休日
不定休
主な取り扱い商品
家具、小物、レコード 他

※掲載内容は記事公開時点の情報です。最新の店舗情報等につきましては直接店舗までお問い合わせください。

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