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  • 住宅街に佇む。元名店オーナーの「深煎り自家焙煎とドリップ珈琲の店」

知れば知るほど奥深い鹿児島コーヒーワールド

ひと口にコーヒーショップと言っても、オーナーによってその特徴は千差万別。豆の選び方、焙煎の仕方、淹れ方などの要素が繊細に組み合わされ、カップへ注がれているのです。この特集では、鹿児島の各地で“美味しい1杯”に情熱を燃やすコーヒーショップをご紹介。お気に入りの1軒、見つけませんか?

 

荒田の住宅街に、コーヒー通のオアシスあり

鹿児島大学にほど近い、荒田の静かな住宅街に〈珈琲いづみ〉はあります。ごくごく控えめな看板。知らなければ通り過ぎてしまいそう。しかし扉の横には「深煎り自家焙煎とドリップ珈琲の店」とあり、店主のポリシーを感じます。

午前10時。店には常連がちらほら。新聞を広げる人、友人と語らう人、各々のスタイルでコーヒーを楽しむ姿があります。その表情は穏やかで、どこか満足げ。

店主はこの道40年の出水さん。なにを隠そう、天文館の名店〈ライムライト〉の元オーナー。鹿児島のコーヒー界隈では知らない人のいない超・重要人物。ですが、緊張することはありませんよ。この朗らかな笑顔で客を迎える柔和な印象の方です。

 

焙煎は引き算、抽出は手間をかけ丹念に

用意された豆はブレンドが5種類、産地別・農園別のストレートが10種類。看板で謳っている通り、豆はすべてが深煎りで艷やかな光沢をまとっています。

“引き算で生まれる味”が焙煎における出水さんのポリシー。豆の持つポテンシャルから雑味を取り除き、旨みを引き出します。知識と経験、40年の積み重ねがあってこそ生まれる味なのです。「そろそろコーヒーをお淹れしましょうか。スタンダードブレンドでいいですか?」

焙煎は引き算。でも抽出は手間暇をかけて。クラシカルな量りで豆の分量を確かめ、豆を挽く前に最後のチェック。悪い豆はここで弾かれます。

ポットに熱湯を注いだら、温度を調節する水をひと差し。ネルドリップにて円を描くように湯を落としていきます。その一連の動作には無駄がなく、カウンター越しに見ていて心地よさすら感じるほどです。

 

嫌味のない甘みと深いコクが同居する一杯

“スタンダードブレンド(480円)”。口に含んで最初に感じたのは甘み。豆が持つ嫌味のない甘みに驚かされます。次に深いコクと苦味が広がり、もう一口、もう一口と、カップを持つ手が止まらなくなる美味しさでした。

合わせていただいたのは“フルーツケーキ(400円)”洋酒の効いたしっとり食感。フルーツの酸味にバターの香りが、コーヒーと溶け合うときの幸福感たら!伊敷台のパティスリー〈アルスター〉から仕入れているのだとか。

「おっと、もう時間だ」とおもむろに席を立つ出水さん。「実はね、天文館に新店の予定があるんですよ」なんと!それは天文館にとっても明るい話題ですね。オープンはまだ未定ですが、コーヒー通なら抑えるべき一軒になることは間違いなし。首を長くして吉報を待ちたいところです。

 

珈琲いづみ

住所
鹿児島市荒田2丁目54-2
Tel
099-252-4141
営業時間
9:00~19:00
定休日
無休
主なメニュー
クラシックブレンド480円、アイス珈琲530円、珈琲ゼリー(アイスクリームを添えて)480円

※掲載内容は記事公開時点の情報です。最新の店舗情報等につきましては直接店舗までお問い合わせください。

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