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  • 【鹿児島ラーメン王】本番前必見!出場人気18店が美味過ぎてヤバいです②


ヌードルライター、鹿児島ラーメン王に迫る!



いよいよ第4回鹿児島ラーメン王決定戦が間近に迫ってきましたね。鹿児島県下の人気・実力店が一堂に会することもあり、全国から熱い視線が向けられてきたこのラーメンイベント。日本で唯一(※本人調べ)のヌードルライターとして活動している私、山田もその一人です。あの店も、この店も、気になる、気になる。うわー、当日まで待ちきれない! ということで、ノミネートされた18店舗を巡ってみることにしました。怒涛の実食レポート18連発、全6回の記事にてお届けします。

ばってんラーメン

脳裏に焼き付くニンニクマウンテン。

草原のように広がるネギの中央に鎮座する小高い白い山。目を細め、よくよく見れば、頂上付近が少し茶色くなっていました。その威容は見事なまでのニンニクマウンテンであり、茶に変色している部分は高温の脂を上からかけて焦がしているようです。これが「ばってんラーメン」の名物として知られる「あか丸とんこつラーメン」。一度見れば、忘れられず、食べれば、ヤミツキになるという噂に、嘘偽りなしでした。

ドンとテーブルに置かれた「あか丸とんこつラーメン」は、顔を近づけてみれば、香ばしい薫り。実に挑発的です。ネギの青々しい香りに、ニンニクのパワフルなフレーバーが合わさった気体は鼻孔をすり抜け、脳に刺激を与え、やがて食欲へとつながる導火線に火をつけます。スープを飲もうとレンゲですくえば、ズズッとネギが流れ込む。咀嚼するようにスープを味わえば、豚骨、鶏ガラ、香味野菜などでとったという乳白色のそれにニンニクのコクが溶け込んだ奥深い味わいが舌に伝わります。

店主のラーメンづくりは独学。ゆえに、ラーメンにおける先入観もありません。「とんこつラーメン」をベースに、前述の「あか丸とんこつラーメン」、ネギ盛りの「あお丸とんこつラーメン」、ニンニク盛りの「しろ丸とんこつラーメン」という三色のラーメンが人気を集めています。また、「みそラーメン」においても、コクを増した「こく旨」、「バターみそ」、痺れ増しの「四川風みそ」、ピリリと刺激的な「激辛」まで多彩です。さらには「海老が薫るコク旨とんこつラーメン」「海老が薫るコク旨みそラーメン」という2つの海老仕立て、加えて、味噌、トマト、チーズによって洋風アレンジを施した「MTCMiso-Tomato-Cheese」という具合に、なんともバラエティ豊か。

自家製の麺にも注目したいところ。麺をスープから持ち上げると、しっかりと汁気が乗っている印象を覚えます。店主によれば、麺の表面が少し毛羽立つように加工しているのだそう。おそらく難解な技術によって製造されたこの麺が、多種多彩なラーメンを引き立てます。表面にポツポツと見える黒い斑点は北海道産の全粒粉によるもの。これにオーストラリア産の小麦粉を合わせて、風味豊かに仕上げてあります。麺の味までもぜひ堪能してほしいものです。

ばってんラーメン

住所
鹿児島市上荒田31-18 アトムハウス 1F
Tel
099-813-8668
営業時間
11:00~14:30(LO)、17:30~21:00(LO)※売切れ次第終了
定休日
月曜(祝日の場合は翌火曜)
その他
席数 38
駐車場 あり

※掲載内容は記事公開時点の情報です。最新の店舗情報等につきましては直接店舗までお問い合わせください。

ラーメン 小金太

鹿児島が誇る夜の麺王

夜が更け、「さあ、そろそろ〆でも・・・」という時に思い出すのがこの「ラーメン 小金太」。昼、夜と営業していますが、地元・鹿児島ではとりわけ夜の印象が強いのではないでしょうか。それは営業時間にも表れていて、昼が11:3015:003時間半に対して、夜は18:00~翌4:00というように10時間の営業。日が暮れた頃、公園の横に店の光がぽおっと外に漏れる姿が「ラーメン 小金太」らしい姿のように思います。

創業は30年前。「のぼる屋」、「こむらさき」という最古参組の開業から約20年経った頃に、この店は産声を上げました。初代は元々洋食のコックという異色の経歴の持ち主。この場所はその初代の祖母が所有していたビルなのだそう。ビルの1Fでいざ店を始めようとした際、初代の頭に浮かんだのが、洋食店ではなく、誰もが気軽に立ち寄れる「ラーメン」でした。こうして洋食で培った技術をもって、ラーメンの道へ。そこから初代は研究を重ね、現在の味を完成させたそう。現在はこの味を受け継いだ2代目・北村健一さんが店を切り盛りしています。

そんな独自に研究した一杯は、スープが力強い。ベースとなる豚骨による出汁の存在感はしっかりと感じ取れますが、実際に食べてみると後味は軽やか。その理由は、豚骨出汁に合わせる鶏ガラ、魚介にあります。とりわけ後味の良さに起因しているのが魚介出汁で、しっかりとした味わいにもかかわらず、立体感があり、後を引きます。

褐色のスープの色合いは、「元ダレ」というラーメンの心臓にあたるタレによるもの。その味の決め手となる醤油は鹿児島産。ほんのりと甘い、まさに鹿児島らしいやさしい味わいを添えることで、ご当地の人々にとっては舌に馴染み、同時に県外からのお客たちには鹿児島の土地の味を連想させます。

ちなみに夜に訪れ、〆にラーメンを食べようとした時に、丸々一杯だとちょっと多いなという場合もありますが、「ラーメン 小金太」では、Sサイズ、そしてSSサイズが用意してあるため安心です。さすが、鹿児島が誇る夜の麺王。この心配りが嬉しいですね。

カウンター主体の昔ながらのラーメン屋然とした佇まい。どこかノスタルジックで、全く気取っていません。そんな雰囲気もまた、好感が持てました。

ラーメン 小金太

住所
鹿児島市樋之口町11-5
Tel
099-223-9455
営業時間
11:30~15:00、18:00~翌4:00
定休日
不定休
その他
席数 33
駐車場 あり

※掲載内容は記事公開時点の情報です。最新の店舗情報等につきましては直接店舗までお問い合わせください。

サカノウエユニーク

鹿児島を意識しないユニークな麺々

屋号に「ユニーク」という言葉を使っているラーメン店との出会いは初めて。改めて意味を調べてみると、手持ちの辞書では「同じようなものがほかにあまり見られないさま。めったにないさま。独特なさま」とある。名は体を表すという言葉があるように、まさにそのようなお店でした。

メニューを見ると筆頭が「とりそば」。その下に「とんこつ」「中華そば」「酸辣湯麺」「おこさま」が続きます。とんこつが真っ先にない。それが店からの強いメッセージ。さらに店内を見ていると、限定麺としてグリーンとレッドの2種から成る「タイそば」、金七商店謹製というクラシック節を合わせた「まぜそば」の2つが記されたポスターがありました。

店は鹿児島中央駅から南へ下った坂之上。店に着き、辺りを見渡すといわゆる住宅街で、近隣に飲食店が多くなさそうなエリアであることが感じ取れました。そんなロケーションでありながら、安定の「とんこつ」をメニューの軸に据えない心意気に、我が体内の血が沸き立ちます。

取材撮影に訪れたその日、開店の1客目は女性グループでした。オープン時間の15分も前から駐車場に停めた車中で待っていて、それを横目に店内にお邪魔すると、木目を取り入れたカウンター席にアンティーク調のイスが合わせてあるなど、なるほど確かに女性でも気軽に入れるような内装です。

提供される麺料理が、この空間に似つかわしい見目麗しさ。「とりそば」は、焼き目のストライプが目をひく分厚いチャーシュー、レンコンチップ、メンマ、水菜といったトッピングが丼の中に美を創り出していました。見た目倒しなんてことはありません。スープを口に含めば、鶏白湯と魚介出汁による二つの存在感が、決して喧嘩することなく両立しています。鶏ガラによるまろやかなコク、魚介出汁による奥行き、それらを邪魔させないよう、脂っ気は極力抑えてあり、階層的な味わいがスーッと体内へと入ってきます。やがて訪れる柚子の足音。アクセントとして加えられたこの柑橘のフレーバーがフックとなり、レンゲを持つ手を止めさせません。

帰り際に「美味しかったです」と伝えると、「鹿児島にとらわれすぎず、ラーメンを表現しています」と答えた店主の力強い眼差しが忘れられません。

サカノウエユニーク

住所
鹿児島市坂之上4-19-67
Tel
099-262-0010
営業時間
11:00~15:00、18:00~21:00
定休日
火曜
その他
席数 27
駐車場 あり

※掲載内容は記事公開時点の情報です。最新の店舗情報等につきましては直接店舗までお問い合わせください。

取材の取材 編集部は見た!ヌードルライターの目のつけどころ

ヌードルライター山田さんのひと目見たら食べたくなる美味しそうなラーメンの写真。実はそのほとんどが、自然光で撮影されているんです。なんでも、電球の光だとスープに光源が入り、全体的に赤っぽくなるので美味しく見えないそう。そのため、撮影の際はできあがったラーメンを窓際の席まで運び、電球を何かで隠すか、お店の人に頼んで電気を消してもらったりして撮影しています。ヌードルライターのこだわりが垣間見える瞬間です。

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画像:著者
WRITER山田 祐一郎

日本で唯一(※本人調べ)のヌードルライターとして活動。実家は製麺所で、幼少期から数えきれない麺を食べてきた。地元福岡を中心に、日本各地の麺を食べ、記事にする。モットーは1日1麺。著書に『うどんのはなし 福岡』、2017年3月に麺索アプリ「KIJI NOODLE SEARCH」をリリース。公式webサイト http://ii-kiji.com/

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